どんな顔が人気?美容整形外科の最新トレンド
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2020年から2021年初頭にかけて、美容整形の施術件数は一時的に減少したものの、Zoomといったオンラインミーティングの普及をきっかけに、フェイスリフト、アイリフト、隆鼻術など、顔を中心とした美容整形のトレンドが復活しつつあるようだ。
顔の整形手術は人気が出ているが、美容整形外科のトレンドも、少なくともある意味では、より自然な仕上がりを好む人が増えている。一方、現代の美容整形技術は、民族性を取り入れつつも、国を超えて特定の身体的特徴がミックスされているという。
スーパースターの顔から、より自然で自分らしい顔へ
ひと昔の前の人は、好きな芸能人や有名人が美容整形を受けてどう変わったかを見て、自分もどのように修正・治療したら同じようになれるかを想像し、試してみる人が多かった。患者は、美容外科医に有名人の画像を送って、「このようになりたい」と手術の希望を伝えることがよくあったものだ。
有名人が美容整形のトレンドに影響を与えてきた一方で、最近の消費者は、自分らしさを保ちつつ、自然な魅力を向上させる整形にますます興味を持つようになっているそう。
好きな有名人のようにそっくりそのままなるのではなく、自分自身の特徴を活かしながら、自然な付加価値をプラスすることが今日のトレンドなのだ。その結果、今日の多くの美容外科医は、有名人の写真を受け取る代わりに、患者が希望する特徴を持つ友人や家族の写真をよく見せてもらうようになったとか。
生まれ持った身体的特徴をより強調させる
化粧品業界とファッション業界において、長い間、小さくて愛らしい、上を向いた鼻が理想として取り上げてきたことにより、多くの世の中の女性が、標準より大きい鼻を修正するために鼻整形を受けていた。
しかし2021年、TikTokでの新たなトレンドとして、多様な人種の鼻が称えられるようになっている。この新しいトレンドが広まるにつれ、多くの女性が自らの民族的な顔の特徴を誇りに思うようになっている。では、この動きは鼻整形業界にどのような影響を与えるだろうか?鼻の整形手術は、もちろん現在でも行われているが、民族的なアイデンティティーを保ちつつ、曲がった鼻を修正したり、鼻の穴を小さくしたり、非対称さを修正したりすることに重点が置かれているそう。
しかし、アジア系の人が目の上半分にシワを寄せる「二重まぶた形成術」は、今でも人気があるようだ。目をより大きくし、西洋人のような顔立ちにしたいという希望を叶える施術だ。
これは、アジアで最も普及している顔の美容整形の一つで、現在、アジア系アメリカ人の間で3番目に希望が多い手術でもある。また、小さなだんご鼻、高い鼻筋、大きな額などの希望も増えている。
自分らしさが新たなトレンドに
美容整形外科のトレンドの多くは、自然な美しさと個性的な美しさを強調するものだが、実際に患者が美容整形手術を検討する際には、より幅広い美容トレンドと理想を求めるようだ。手術を受ける前には、一旦冷静になって、美容整形をしたいという考えに至った動機やきっかけをよく考え直すべきだろう。
患者自身が「ソウルサーチング(自己分析)」を行うことで、短期的にも長期的にも満足のいく手術内容を選択できる可能性が高くなる。美の基準はますます多様化し、世間から自分がどう見られたいかという選択肢が増えている今だからこそ、美容外科医は今まで以上にやりがいのある仕事かもしれない。